● 沖縄の「食」 ●
沖縄には琉球料理という長い歴史と伝統を持った数多くの郷土料理が今なお受け継がれている。沖縄は歴史的・地理的な関係で昔から日中両国、東南アジア諸地域と国際交流を持ち、これら海外文化の影響を受けて沖縄の気候風土にあった独特の食文化を発展させてきた。その料理は、淡泊な日本料理と、濃厚な中国料理のちょうど中間的な独自性を持ち一地方の郷土料理というよりは、むしろ民族料理ともいえるほどの内容を持っている。
この琉球料理の流れをたどってみると、王朝時代の宮廷料理と一般庶民料理の二つの流れをみることができる。
◆ 宮廷料理 ◆
王朝時代の宮廷料理には豪華な献立料理があって、儀式・接待・年中行事に用いられていたようだ。
料理の発達に大きな影響を及ぼしたのは冊封使にみられる中国との関係、もう一つは薩摩の琉球侵入以後の日本との関係である。
両者の接待は大きな国家的行事であったので、中国・日本双方の料理を学ばせる必要があった。
◆ 庶民料理 ◆
貧しい庶民生活の中からさまざまな生活の知恵を活かし、栄養・経済性・合理性・薬事性がバランスよく溶け合った料理が自然に生まれた。
沖縄では古くから食と健康は同根(医食同源)であるとの思想があり、食べ物をクスイムン(薬物)、ヌチグスイ(命の薬)などと表現することもある。
琉球料理の食材のなかでよく使われるのは、「ぶた肉」「とうふ」「こんぶ」である。これらと他の食材をさまざまに組み合わせることにより、独特で絶妙な料理のできあがりとなる。
長寿県沖縄の秘密は、琉球料理にあるともいわれ、今、全国の注目を集めている。
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